クロロギ酸メチル

クロロギ酸メチル
Methyl chloroformate[1]
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methyl carbonochloridate

別称
クロロ炭酸メチル
メチルクロロホルマート
識別情報
CAS登録番号 79-22-1 チェック
PubChem 6586
ChemSpider 6337 チェック
  • O=C(Cl)OC
    ClC(=O)OC
  • InChI=1S/C2H3ClO2/c1-5-2(3)4/h1H3 チェック
    Key: XMJHPCRAQCTCFT-UHFFFAOYSA-N チェック
  • InChI=1/C2H3ClO2/c1-5-2(3)4/h1H3
    Key: XMJHPCRAQCTCFT-UHFFFAOYAT
特性
化学式 C2H3ClO2
モル質量 94.5 g mol−1
外観 無色透明な液体[3]
匂い 刺激臭[2]
密度 1.223 g/mL
融点

-81°C[4]

沸点

70°C[3]

への溶解度 9.28E+4 mg/L[5]
その他の溶剤への溶解度 エーテルベンゼン、アルコールに混和[3]
危険性
EU分類 腐食性 C環境への危険性 N有害 Xn
Rフレーズ R34 R50/53
Sフレーズ (S1/2) S26 S45 S60 S61
引火点 15°C[3]
発火点 485°C[3]
半数致死量 LD50 60mg/kg(ラット経口)[4]
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

クロロギ酸メチル: Methyl chloroformate)はクロロギ酸のエステルの一種。刺激臭のある無色の液体で、クロロ炭酸メチルとも呼ばれる。

安全性

日本の消防法では、危険物第4類・第1石油類に分類される[5]。加熱・燃焼によりホスゲン塩化水素などを生じる。水との反応によっても塩化水素が生じ、金属を腐食する[2]。人体に対しては催涙性があり、眼・皮膚・呼吸器および経口摂取に対し腐食性を示す[4]

用途

有機合成化学において、求核剤にメトキシカルボニル基を導入するのに用いられる。

脚注

  1. ^ Methyl chloroformate(シグマアルドリッチ
  2. ^ a b 国際化学物質安全性カード
  3. ^ a b c d e 製品安全データシート(東京化成工業)
  4. ^ a b c クロロ炭酸メチルエステルエステル (PDF) (環境省)
  5. ^ a b 製品安全データシート(安全衛生情報センター)