スズキ・ディザイア

スズキ・ディザイア
2018年式 GL Sport
概要
別名 スズキ・スイフトディザイア(2008年 - 2017年
スズキ・スイフトセダン(コロンビアグアテマラ等)
製造国 インドの旗 インド
販売期間 2008年 - 現在
ボディ
ボディタイプ 4ドアセダン
エンジン位置 フロント
駆動方式 前輪駆動
プラットフォーム HEARTECT(ハーテクト)
系譜
先代 マルチ・スズキ・エスティーム
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ディザイアDZire)は、スズキの子会社であるマルチ・スズキ・インディアによってインド市場向けに生産・販売される小型セダンである。

インド国内で計約140万台の販売を記録している同社の主力車種である[1]

当項では、前身である「スイフトディザイア」についても併記する。

初代(2008年 - 2016年)

スズキ・スイフトディザイア(初代)
2008年式 VXi(フロント)
リア
概要
製造国 インドの旗 インドマーネーサルハリヤーナー州
販売期間 2008年 - 2012年
2012年 - 2016年(ディザイアツアー)
パワートレイン
エンジン 1.2L K12M型VVT直列4気筒
1.3L G13BB直列4気筒
1.3L D13A型DDiS直列4気筒ターボディーゼル
変速機 アイシン製5速MT
車両寸法
ホイールベース 2,390 mm
全長 4,160 mm
全幅 1,690 mm
全高 1,530 mm
車両重量 1,035 kg - 1,080 kg
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2008年3月に2代目ZC#1型スイフトを基にした「スイフトディザイアSwift DZire)」を発売[1][2]。全長を4,160 mmまで引き延ばし、トランクスペースを確保したセダンとして登場した。1.3Lガソリンフィアット製1.3Lディーゼルが搭載された。なお、後に2010年BS4排出ガス規制に適合するため、1.3Lガソリンは1.2L K13B型に変更された。

2012年2月に2代目が登場したが、初代は「ディザイアツアー」(DZiRE Tour)として内外装を簡略化したうえでタクシー向けに2016年まで継続販売された。

エンジン種類 エンジン詳細 トランスミッション 最高出力 最大トルク
ガソリン 1.2L直列4気筒 5速MT 84馬力 113 N⋅m
1.3L直列4気筒 87馬力 113 N⋅m
ディーゼル 75馬力 190 N・m

2代目(2012年 - 2023年)

スズキ・スイフトディザイア(2代目)
2013年式 1.2 GL(フロント)
2013年式 1.2 GL(リア)
概要
製造国 インドの旗 インドマーネーサルハリヤーナー州
販売期間 2012年 - 2017年
2017年 - 2023年(ディザイアツアーS)
パワートレイン
エンジン 1.2L K12M型VVT直列4気筒
1.3L D13ADDiSターボディーゼル
変速機 アイシン製5速MT
アイシス製4速AT
アイシン製5速AMT
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2012年2月、3代目ZC#2S型スイフトを基にした2代目に移行した[3]。2代目は税制面を考慮し、リアデッキを切り詰めたスタイルへと変更されたことで全長が先代の4,160 mmから3,995 mmに短縮された[4][5]。1.2L K12B型と1.3L D13A型が搭載され、トランスミッションは5速MTの他、ガソリン車には4速ATがVXiグレードでのみオプション設定された。

2015年に一部改良を実施。インドで最も燃費の良いディーゼル車と評価された。

2016年1月にAGSを搭載したDZire ZDiが発売された。5速AMTは、1.3L DDiSターボディーゼルと組み合わされる。

2017年5月に3代目が登場したが、初代同様、2代目は「ディザイアツアーS」(DZiRE Tour S)として内外装を簡略化したうえで法人向けに2023年まで継続販売された。当初は1.3Lターボディーゼルも搭載されたが、BS6排出ガス規制に適合出来ず、2020年4月に廃止された。その後は1.2LガソリンとCNG仕様のみか搭載され、5速MTと組み合わされた。

エンジン種類 エンジン詳細 トランスミッション 最高出力 最大トルク
ガソリン 1.2L直列4気筒 5速MT/4速AT 83 PS (82 hp) at 6000 rpm 113 N⋅m
CNG 5速MT 71 PS (70 hp) at 6000 rpm 95 N⋅m
ディーゼル 1.3L直列4気筒 5速MT/5速AMT 76 PS (75 hp) at 4000 rpm 190 N⋅m

3代目(2017年 - 現在)

スズキ・ディザイア
フロント
リア
概要
別名 スズキ・スイフトディザイア(2008年 - 2017年)
製造国 インドの旗 インド (マルチ・スズキ・インディア)
販売期間 2017年 –
ボディ
乗車定員 5名[6]
ボディタイプ 4ドアセダン[6]
エンジン位置 フロント[6]
駆動方式 前輪駆動[6]
プラットフォーム HEARTECT(ハーテクト)
パワートレイン
エンジン 1,197cc 直列4気筒DOHC[6]
最高出力 66 kW (90 PS) / 6,000 rpm[6]
最大トルク 113N・m / 4,400 rpm[6]
変速機 5速MT[6]、5速AGS
車両寸法
ホイールベース 2,450 mm[6]
全長 3,995 mm[6]
全幅 1,735 mm[6]
全高 1,515 mm[6]
車両重量 915 kg[6]
その他
関連車種
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2017年5月16日に3代目をインドで発売[1]。世代交代を機に、車名を「ディザイア」(DZIRE)に変更し、スイフトから独立させた。プラットフォームを4代目スイフト(ZC#3S)と共通の「HEARTECT(ハーテクト)」に刷新したことで軽量・高剛性のボディーを実現。優れた走行性能と低燃費を高いレベルで両立させるとともに、今後、インド国内で導入される新法規にも適合させている。また、エクステリアについても初代、2代目とは異なり、Aピラーから後ろほぼ全てをディザイア専用設計としたことで、流麗なデザインと高い乗降性を実現させると同時に、空間効率も向上させている[7]。税制面に配慮し、全長は先代に引き続いて3,995 mmとすることで、4 m以内に収められている。

顧客の要望の回答として、セグメント初となるアイドリングストップシステムの「ISS」、インテリアもリニューアルされた[2]

今後、インド周辺国、中近東アフリカ中南米市場への輸出も開始する予定である[1]

エンジンは1.2L K12B型、1.3L D13A型の2種を用意し、トランスミッションはどちらのエンジンも5速MTと5速AGS(オートギヤシフト)から選択可能である。

2020年3月にビッグマイナーチェンジが行われた。上下一体型グリルを持つフロントマスクに変更された[6]。また、ボディカラーにプレミアムシルバーとフェニックスレッドが新設定された[2]

エンジン種類 エンジン詳細 トランスミッション 最高出力 最大トルク
ガソリン 1.2L直列4気筒 5速MT/5速AMT 82馬力 113 N⋅m
ハイブリッド 89馬力 113 N⋅m
CNG 5速MT 76馬力 98.5 N⋅m
ディーゼル 1.3L直列4気筒 5速MT/5速AMT 75馬力 190 N⋅m

脚注

  1. ^ a b c d “スズキ、インドでスイフトセダンの新型「ディザイア」を発売|スズキ”. スズキ、インドでスイフトセダンの新型「ディザイア」を発売|スズキ. 2024年7月4日閲覧。
  2. ^ a b c “スズキ スイフト のセダン『ディザイア』に改良新型、シングルフレームグリルで表情一新…インド発売”. レスポンス(Response.jp) (2020年3月25日). 2024年7月4日閲覧。
  3. ^ 『スズキのインド子会社マルチ・スズキ社が新型「スイフトセダン」を発売』(プレスリリース)スズキ株式会社、2012年2月2日。http://www.suzuki.co.jp/release/d/2011/0202/index.html2012年2月2日閲覧 
  4. ^ インドでは全長が4  mを超える車に対しては22%の物品税が課せられるのに対し、4 m以内だと10%で済む
  5. ^ “New Dzire to get shorter, cheaper” (英語). Autocar India (2011年4月26日). 2012年2月3日閲覧。
  6. ^ a b c d e f g h i j k l m n 森本太郎 編『世界の自動車オールアルバム 2020年』三栄書房、2020年8月8日、153頁。ISBN 978-4-7796-4170-1。 
  7. ^ “スズキ 新型スイフトのセダン版、新型「ディザイア」を発売!”. オートックワン (2017年5月16日). 2017年10月7日閲覧。

関連項目

ウィキメディア・コモンズには、スズキ・ディザイアに関連するカテゴリがあります。

外部リンク

  • DZIRE - マルチ・スズキ・インディア
(← 1980年代以前) スズキ車種年表 1990年以降
赤背景は日本国外専売車
種類 1990年代 2000年代 2010年代 2020年代
0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 1 2 3 4
軽乗用車 ツイン
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