スローシティ
スローシティ(伊: Città Slow)はイタリアで起こったスローフード・スローライフ運動から発展した地域文化顕彰活動。 地域の食や農産物、生活・歴史文化自然環境を大切にした個性・多様性を尊重する新たなまちづくりを目指すものであり、2017年12月現在、イタリアをはじめとするヨーロッパを中心に30か国236都市が加盟している国際的な運動である。日本では気仙沼市と前橋市(一部[1])が加入している。シンボルマークはカタツムリ。
加盟条件
人口が5万人未満で有機農業や食育を実践しているなど、加盟審査には55の指標を設けている[2]。また、5年毎に実態調査が行われる。
会員
国・地域 | 加盟地(アルファベット順) |
---|---|
オーストラリア | グールワ(英語版)、カトゥーンバ、ブルーマウンテンズ(英語版)〔世界遺産〕、イア |
オーストリア | エンス(英語版)、ハルトベルク(英語版)、ホルン |
ベルギー | ショードフォンテーヌ(英語版)、アンギャン(英語版)、エヴェル、レンス(英語版)、シリー(英語版) |
カナダ | カウチン湾(英語版)、ナラマタ(英語版) |
中国 | 高淳県(江蘇省) |
デンマーク | マリアガー・フィヨルド、スヴェンボー(英語版) |
フィンランド | クリスチーネスタッド |
フランス | ブランクフォール、クレオン(フランス語版)、グリニー (ローヌ県)、ラバスティード・アルマニャック(フランス語版)、ミランド、サンタントナン·ノーブル·ヴァル(フランス語版)、スゴンザック(フランス語版)、ヴァルモンドワ(フランス語版) |
ドイツ | バード・シュッセンリート(ドイツ語版)、ビショフスハイム (マインシュピッツェ)、ブリースカステル(ドイツ語版)、ダイデスハイム、ヘルスブルック(ドイツ語版)、リューディンハウゼン(ドイツ語版)、ネルトリンゲン、ペンツリーン(ドイツ語版)、ユーバーリンゲン(英語版)、ヴァルトキルヒ(ドイツ語版)、ウィルズバーグ |
イギリス | アイルシャム(英語版)、ベリック・アポン・ツイード、ディス(英語版)、モールド(英語版)、パース |
ハンガリー | ホードメゼーヴァーシャールヘイ |
アイスランド | Djúpavogshreppur |
アイルランド | クロナキルティ(英語版) |
イタリア | アックアラーニャ、アックアペンデンテ、アルトモンテ、アマルフィ、アメーリア、アンギアーリ、バルガ、バッツァーノ、ボルゴ・ヴァル・ディ・ターロ、ブラ、ブリジゲッラ、ブーチネ、カイアッツォ、カパルビオ、カザルベルトラーメ、カステル・カンパニャーノ、カステル・サン・ピエトロ・テルメ、カステルノーヴォ・ネ・モンティ、カステルヌオーヴォ・ベラルデンガ、カスティリオーネ・イン・テヴェリーナ、カスティリオーネ・オローナ、チェッレート・サンニータ、キアヴェンナ、キアヴェラーノ、チステルニーノ、チッタ・デッラ・ピエーヴェ、チッタ・サンタンジェロ、チヴィテッラ・イン・ヴァル・ディ・キアーナ、クティリアーノ、フォンタネッラート、フランカヴィッラ・アル・マーレ、ガレアータ、ジュリアーノ・テアティーノ、グレーヴェ・イン・キアンティ、グルーメス、グアルディアグレーレ、レヴァント、マッラーディ、マッサ・マリッティマ、モンテ・カステッロ・ディ・ヴィービオ、モンテファルコ、ノヴェッラーラ、オルサーラ・ディ・プーリア、オルヴィエート、ペッレグリーノ・パルメンセ、ペンネ、ピアネッラ、ポッリカ、ポジターノ、プラトヴェッキオ、プレーチ、リベーラ、サン・ダニエーレ・デル・フリウーリ、サン・ジェーミニ、サン・ミニアート、サン・ポティート・サンニーティコ、サン・ヴィンチェンツォ、サンタ・ソフィーア、サンタルカンジェロ・ディ・ロマーニャ、スカンディアーノ、スティーア、スヴェレート、テーリオ、テルモリ、ティラーノ、トーディ、トルファ、トルジャーノ、トラーニ、トレーヴィ、ジベッロ |
日本 | 気仙沼市、前橋・赤城(前橋市の赤城山南麓地域。芳賀・大胡・宮城・粕川・富士見地区の一部[1]) |
オランダ | アルフェンカーム(オランダ語版)、ボルゲル・オドールン(オランダ語版)、ヘールデ、ミッデン=デルフラント(オランダ語版)、ファールス |
ニュージーランド | ロドニー地区(英語版)のマタカナ(英語版) |
北キプロス | Yeniboğaziçi |
ノルウェー | エイザスカー(アイズスコグ)(ノルウェー語版)、レヴァンゲル(ノルウェー語版)、ソクンダル(ノルウェー語版) |
ポーランド | バルチェボ(ポーランド語版)、ビスクピエツ(ポーランド語版)、ビスティーネック(ポーランド語版)、ドブレ・ミアスト(ポーランド語版)、ゴウダプ、リジバルクバルミンスキ(ポーランド語版)、ルババ(ポーランド語版)、ムロバナ・ゴシリナ(英語版)、ノベ・ミアスト・ルバフスキエ(ポーランド語版)、オルシュティネク(英語版)、レシェル(ポーランド語版)、リン(英語版)、ヴァルミア・マズールィ県 |
ポルトガル | ラゴス(ポルトガル語版)、サン・ブラース・デ・アルポルテル(ポルトガル語版)、シルヴェス、タヴィラ、ビアナ・ド・カシュテロ、ヴィゼラ(ポルトガル語版) |
南アフリカ | セッジフィールド(英語版) |
韓国 | 青松郡、潭陽郡昌平面(朝鮮語版)、河東郡岳陽面(朝鮮語版)、堤川市水山面(朝鮮語版)、全州市[3]、南楊州市鳥安面(朝鮮語版)、尚州市、新安郡曽島面(朝鮮語版)、莞島郡青山面(朝鮮語版)、寧越郡金サッカ面(朝鮮語版)、礼山郡大興面(朝鮮語版) |
スペイン | ベグール(英語版)、ビカストロ(スペイン語版)、レケイティオ、ムンギア、パルス(英語版)、ルビエロス・デ・モラ(スペイン語版) |
スウェーデン | ファルシェーピング |
スイス | メンドリシオ(英語版) |
トルコ | アクヤカ(英語版)、ギョクチェアダ、ハルフェティ(トルコ語版)、ペルシェンベ(トルコ語版)、セェフェリヒサール(トルコ語版)、タラクル(トルコ語版)、ヴィゼ(英語版)、ヤルヴァチュ(Yalvaç)、ヤニパザール(トルコ語版) |
アメリカ | フェアファックス(英語版)、セバストポル(英語版)、ソノマ |
現況
スローシティにも観光化による喧噪と俗化の波が押し寄せている。韓国の全州韓屋村では、あまりの猥雑さに訪問者も辟易し、改善されなければ登録更新も危ぶまれる[4]。
脚注
[脚注の使い方]
関連項目
外部リンク
- 公式ウェブサイト(英語)
- 気仙沼市 - ウェイバックマシン(2016年3月4日アーカイブ分)