ツクバネソウ

ツクバネソウ
福島県会津地方 2008年5月
分類APG III
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 単子葉類 monocots
: ユリ目 Liliales
: シュロソウ科 Melanthiaceae
: ツクバネソウ属 Paris
: ツクバネソウ P. tetraphylla
学名
Paris tetraphylla A.Gray
シノニム
  • Paris tetraphylla A.Gray var. yakusimensis Masam.
和名
ツクバネソウ(衝羽根草)

ツクバネソウ(衝羽根草、杜蒙[1]、学名:Paris tetraphylla A.Gray )は、シュロソウ科ツクバネソウ属多年草。ヌハリグサ(王孫、黄孫[2])とも呼ばれる。

特徴

根茎は細く、の高さは15-40cmになる。は4個が輪生し、葉身は長楕円形で、長さ4-10cm、先端はとがり、葉柄はなく、葉の縁は全縁になる。

花期は5-8月で、茎の先端に1個の、淡黄緑色のを上向きにつける。花柄は長さ3-10cm。外花被片は披針形で、長さ10-20mm、緑色の萼状、内花被片はない。雄蕊は8個あり、花糸は長く、葯は線形で長さ3-4mm、同属のクルマバツクバネソウと違い、葯隔は葯から突出しない。花柱は4個に分枝する。果実液果で、秋に径1cmほどの羽根突きの羽子(はご)に似た実が黒紫色に熟す。

  • 若い花
    若い花
  • 葯隔は葯から突出しない
    葯隔は葯から突出しない
  • 黒紫色に熟した果実
    黒紫色に熟した果実

分布と生育環境

北海道、本州、四国、九州に分布し、山地の林内や林縁に生育する。

下位分類

  • アイダツクバネソウ Paris tetraphylla A.Gray f. corollata M.Mizush.
  • ウナズキツクバネソウ Paris tetraphylla A.Gray f. penduliflora (Murata et T.Yamanaka) H.Hara
  • ヨコグラツクバネソウ Paris tetraphylla A.Gray f. sessiliflora (Makino) H.Hara
  • ホソバツクバネソウ Paris tetraphylla A.Gray var. angustifolia Miq.

近縁種

参考文献

  • 佐竹義輔・大井次三郎・北村四郎他編『日本の野生植物 草本I単子葉類』、1982年、平凡社
  • 林弥栄『日本の野草』山と溪谷社〈山溪カラー名鑑〉、2009年10月。ISBN 9784635090421。 

脚注

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  1. ^ 『三省堂難読漢字辞典』三省堂、2009年。 
  2. ^ 『日本難訓難語大辞典』遊子館、2007年。 

外部リンク

ウィキメディア・コモンズには、ツクバネソウに関連するメディアおよびカテゴリがあります。
ウィキスピーシーズにツクバネソウに関する情報があります。
  • 米倉浩司・梶田忠 (2003-)「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)
  • ツクバネソウの標本(神奈川県箱根山で1959年6月3日に採集) (千葉大学附属図書館)
  • “日本のレッドデータ検索システム「ツクバネソウ」”. (エンビジョン環境保全事務局). 2014年2月28日閲覧。
  • Paris tetraphylla A.Gray (The Plant List)(英語)
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