トリーテイア

古代都市トリーテイア(英語版)の遺跡。トリーテイアの子メラニッポスが創建したと伝えられる。

トリーテイア古希: Τρίτεια, Trīteia)は、ギリシア神話の女性である。長音を省略してトリテイアとも表記される。海神トリートーンの娘で、女神アテーナーに女神官として仕えた後に、軍神アレースとの間に1子メラニッポスを生んだ[1][2][3]。メラニッポスは長じて、アカイア地方に母の名前にちなんだ都市トリーテイア(英語版)を創建した[1][3]。トリーテイアでは伝統的にアレースとトリーテイアへの供儀が行なわれていた[4]

脚注

  1. ^ a b パウサニアース、7巻22・8。
  2. ^ 高津春繁『ギリシア・ローマ神話辞典』p.174b。
  3. ^ a b 高津春繁『ギリシア・ローマ神話辞典』p.285a。
  4. ^ パウサニアース、7巻22・9。

参考文献

  • パウサニアス『ギリシア記』飯尾都人訳、龍渓書舎(1991年)
  • 高津春繁『ギリシア・ローマ神話辞典』岩波書店(1960年)