ピプキン

ドイツのハンブルクで見つかった中世(1200-1400年)のピプキン

ピプキン(Pipkin)は、調理に用いる土器製の調理器具である、石炭焚火で直接加熱する。持ち手があり、全てではないが多くは3本の脚を持つ。中世末期や中世後のピプキンは、持ち手が空洞になっており、操作のために棒を挿入することができる。釉薬のないもの、完全に釉薬をかけたもの、内部にだけ釉薬をかけたものがある。

多くの場合、回転楕円体だが、側面はまっすぐ外側に傾斜している[1]。ふたや注ぎ口を持つものもある。

紋章学

ピプキンまたは三本足の鍋は、紋章学のチャージに用いられる。特にブランデンブルクポメラニア東プロイセン紋章では一般的に見られる。

ドイツvon Grape家[2]のカンティングアームに用いられている。

  • エストルフ (シュターデ郡)
    エストルフ (シュターデ郡)
  • ゲーレンベック
    ゲーレンベック
  • Samtgemeinde Wathlingen
    Samtgemeinde Wathlingen
  • ワトリンゲン
    ワトリンゲン

出典

  1. ^ “Pipkin, Place of origin: England (made) Hampshire (possibly, made) Date: ca. 1500-1600 (made)”. V&A. Victoria & Albert Museum, London. 19 February 2017閲覧。
  2. ^ Gert Oswald: Lexikon der Heraldik. VEB Bibliographisches Institut, Leipzig 1984.

外部リンク

  • Do's and don'ts of cooking over a fire