天野春果

天野 春果(あまの はるか、1971年4月17日 - )は、スポーツマネジメントに関する人物。東京都出身。モットーは「真面目なことを遊び心をもって取り組む」[1][2]

川崎フロンターレの「名物仕掛人」として知られる[3]

来歴

  • 1971年 東京都生まれ。
  • 1993年 ワシントン州立大学でスポーツマネジメントを学ぶ
  • 1996年 アトランタ五輪にボランティア参加。同年秋に帰国。
  • 1997年 富士通川崎フットボール(現川崎フロンターレ)に採用され、ホームタウン推進室でクラブの地域密着を推進。
  • 2001年 日韓W杯運営に出向。
  • 2002年 日韓W杯後に川崎フロンターレに復職し、プロモーション部部長に。
  • 2017年 東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会に4年間の出向。
  • 2020年 川崎フロンターレに復帰。同年に現役引退した中村憲剛の引退セレモニーの企画した。
  • 2023年 川崎フロンターレを退職するにあたって、2023年12月22日に神奈川・川崎男女共同参画センターにて、かわさきFM主催のトークイベント「アマトーーク FINAL」を行い、中西哲生中村憲剛谷口博之森勇介井川祐輔新井章太武岡優斗大久保嘉人、武田真平元社長、関塚隆元監督、福田紀彦川崎市長らが登壇。観客も約850人が集まった[4]
  • 2024年 「Two Wheel Sports(本社・東京都渋谷区)」を設立[5]し、南葛SCのプロモーション部長に就任[6]

人物

J2からJ1に昇格後、プロスポーツが根付かないと言われていた川崎市で、地域密着イベントや斬新なアイデアを生み出し、「ホームタウンで大きな貢献をしているクラブ」として川崎フロンターレが選ばれるようになった立役者。また東日本大震災で被災した陸前高田の子供たちを支援する活動を行うなど、ファンやサポーター、地元住民からも愛されている。

主な企画実績

  • 川崎フロンターレ算数ドリル - 選手がモデルとなって楽しく算数が学べる学習教材で、川崎市内の小学校に無償提供されている。
  • かわさき応援バナナ - 川崎市内の量販店で展開し、1パック(1房)の販売につき3円がチームに寄付される。
  • いっしょにおフロんた~れ - シーズンオフ企画として川崎市内の銭湯とコラボレーションしたスタンプラリー[7]
  • イッツァスモウワールド- 川崎市内にある大相撲中川部屋とコラボレーション
  • 宇宙生交信イベント - 等々力陸上競技場国際宇宙ステーションを衛星回線で結び、中村憲剛選手や子どもたちが大西卓哉宇宙飛行士と会話[8]
  • 東京2020算数ドリル

著書

  • 天野春果『僕がバナナを売って算数ドリルをつくるワケ : スポーツでこの国を変えるために』小学館、2011年。ISBN 9784098401246。 NCID BB06113565。 
  • 天野春果『スタジアムの宙にしあわせの歌が響く街 : スポーツでこの国を変えるために』小学館、2016年。ISBN 9784093885188。 NCID BB2286546X。 

脚注

  1. ^ “アトランタでの経験を糧に。元プロモ部・天野春果のオリパラ変革術”. AZrena. 2019年10月2日閲覧。
  2. ^ “プロモーション部新設及び天野春果氏 プロモーション部長就任のお知らせ | 南葛SCオフィシャルサイト 葛飾からJリーグへ!”. 2024年2月6日閲覧。
  3. ^ “【web限定記事】川崎フロンターレ「名物仕掛人」の天野春果氏がクラブの原点振り返るオンライン講演”. タウンニュース (2021年2月26日). 2024年1月6日閲覧。
  4. ^ 佐藤成 (2023年12月23日). “【川崎F】名物社員天野春果氏「完全燃焼できた」退職トークショー異例850人&豪華ゲスト集結”. 日刊スポーツ. 2024年1月6日閲覧。
  5. ^ “元川崎フロンターレ名物社員が新会社、スポーツと地域つなぐ架け橋に:朝日新聞デジタル”. 朝日新聞デジタル (2024年1月21日). 2024年2月6日閲覧。
  6. ^ “翼くんの南葛SC、地域密着強化 元フロンターレ社員のミッションは:朝日新聞デジタル”. 朝日新聞デジタル (2024年2月6日). 2024年2月6日閲覧。
  7. ^ “川崎フロンターレ名物部長が企てた、漫画『テルマエ・ロマエ』とのコラボ。(木崎伸也)”. Number Web - ナンバー. 2019年10月2日閲覧。
  8. ^ “フロンターレがNASAと交渉する理由。川崎市と作り上げる本当の地域密着。(手嶋真彦)”. Number Web - ナンバー. 2019年10月2日閲覧。