朔平門(さくへいもん[1])は、平安京内裏の外郭門の1つ、または京都御所の門の1つ。「朔」は北の意。
概要
平安宮内裏外郭の北正面にあり、内郭の玄輝門と相対する。その西に式乾門があり、門外の東西に仗舎を設けてある。この門のすぐ北に縫殿寮の建物があるため「縫殿陣」ともいい、「北面僻仗中門」ともいった。
南面との構造を比較して、この門の東に門が存在しないことが疑問視されており、裏松光世は『大内裏図考証』で「華芳房を設置する際に門が廃されたのではないか」と述べている[2]。
脚注
- ^ 「さくべいもん」とも『国史大辞典』(吉川弘文館)「朔平門」の項(朧谷寿執筆)。また、「さへいもん」ともいう
- ^ 石村貞吉 嵐義人 校訂『有職故実 上』 講談社学術文庫 ISBN 978-4061588004、163p
関連項目