熊野駅

曖昧さ回避 この項目では、富山県の廃駅について説明しています。
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  • 東京都にある都電荒川線、日暮里・舎人ライナーの駅については「熊野前駅」をご覧ください。
熊野駅
くまの
Kumano
上野 (1.4 km)
(1.4 km) 伊豆ノ宮
地図
所在地 富山県富山市下熊野
(開業時は旧・上新川郡熊野村)
北緯36度37分58.5秒 東経137度12分46.0秒 / 北緯36.632917度 東経137.212778度 / 36.632917; 137.212778座標: 北緯36度37分58.5秒 東経137度12分46.0秒 / 北緯36.632917度 東経137.212778度 / 36.632917; 137.212778
所属事業者 富山地方鉄道
所属路線 笹津線
キロ程 4.5 km(南富山起点)
駅構造 地上駅
ホーム 1面1線
開業年月日 1950年昭和25年)9月1日
廃止年月日 1975年(昭和50年)4月1日
備考 笹津線廃線に伴い廃駅
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熊野駅(くまのえき)は、富山県富山市下熊野(開業時は旧・上新川郡熊野村)にあった富山地方鉄道笹津線廃駅)である。笹津線の廃線に伴い1975年昭和50年)4月1日に廃駅となった。

1969年(昭和44年)8月30日から廃止時まで、朝夕1往復ずつ運行されていた急行列車の停車駅であった[1]

歴史

  • 1914年大正3年)12月6日富山軽便鉄道堀川新駅(後の南富山駅) - 笹津駅間開通(富山軽便鉄道全通)に伴い開業[2]
  • 1915年(大正4年)10月24日:鉄道会社名を富山鉄道に改称。それに伴い同鉄道の駅となる[2][3]
  • 1933年昭和8年)4月20日:堀川新駅(現・南富山駅) - 笹津駅間部分廃線に伴い廃止となる[2][3][4]
  • 1950年(昭和25年)9月1日富山地方鉄道笹津線南富山駅 - 大久保町駅間再開通に伴い再開業[2][3][4][5]
  • 時期不詳:交換設備撤去、無人化[1]
  • 1974年(昭和49年)
    • 7月10日:水害による熊野川鉄橋橋脚傾斜により当駅 - 大久保町駅間運休、当駅が南富山側の一時的な終着駅となる[1][4]
    • 7月30日:運休区間が復旧、当駅も通常営業となる[1][4]
  • 1975年(昭和50年)4月1日:笹津線の廃線に伴い廃止となる[2][3][4][6]

駅構造

廃止時点で、単式ホーム1面1線を有する地上駅であった[1][4]。ホームは線路の東側(地鉄笹津方面に向かって左手側)に存在した[1]転轍機を持たない棒線駅となっていた[1]。かつては相対式ホーム2面2線を有する列車交換可能な交換駅であった。交換設備運用廃止後は線路は撤去されたが、ホーム前後の線路は転轍機の名残で湾曲していた[1]

無人駅となっていた[1][4]。ホーム北側出入口附近に片流れ屋根の待合所を有していた[1]。ホームは舗装されていた[1]。また列車接近時にはテープによる案内放送がされていた[1]

構内の東側には回転交流機による変電所が設置されていた[1]。この変電所は晩年老朽化しており、1973年(昭和48年)夏からは列車の3連運転が不可能になってしまった[1]

富山軽便鉄道(後の富山鉄道)時代の当駅は、停車場として開業していた[1]

駅周辺

上野駅 - 当駅間は田圃の中を走行した[1]

駅跡

1998年平成10年)時点では、下熊野交差点附近に位置が確認出来た[7]2007年(平成19年)9月時点時点では駅跡の特定は困難であった[5]

また、当駅跡附近の線路跡は、1998年(平成10年)時点では当線廃線後に南富山駅 - 日本繊維前駅の間を東西に走る形で開通した国道359号の取付け道路附近から田村町駅跡南側付近までは2車線の舗装道路となっていた[7]2008年(平成20年)時点でも同様で、当駅跡附近の道路は市道であった[8]が、当駅跡 - 伊豆ノ宮駅間の熊野川を渡る手前附近から富山県道318号笹津安養寺線となっていた[8]

隣の駅

富山地方鉄道
笹津線
上野駅 - 熊野駅 - 伊豆ノ宮駅

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q 書籍『RM LIBRARY 107 富山地鉄笹津・射水線』(著:服部重敬、ネコ・パブリッシング2008年7月発行)25,28-29,47ページより。
  2. ^ a b c d e 書籍『日本鉄道旅行地図帳 全線全駅全廃線 6 北信越』(監修:今尾恵介新潮社2008年10月発行)38ページより。
  3. ^ a b c d 書籍『新 鉄道廃線跡を歩く3 北陸・信州・東海編』(JTBパブリッシング2010年4月発行)211ページより。
  4. ^ a b c d e f g 書籍『新 消えた轍 7 北陸』(著:寺田裕一、ネコ・パブリッシング2010年12月発行)43-45,47ページより。
  5. ^ a b 書籍『私鉄の廃線跡を歩くIII 北陸・上越・近畿編』(著:寺田裕一、JTBパブリッシング、2008年5月発行)80-83ページより。
  6. ^ 書籍『私鉄の廃線跡を歩くIII 北陸・上越・近畿編』(著:寺田裕一、JTBパブリッシング、2008年5月発行)165ページより。
  7. ^ a b 書籍『鉄道廃線跡を歩くV』(JTBパブリッシング1998年6月発行)80-81ページより。
  8. ^ a b 書籍『富山廃線紀行』(著:草卓人、桂書房2008年7月発行)80ページより。

関連項目

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