赤澤岳

曖昧さ回避 この項目では、サモア国籍のレスラーについて説明しています。山岳については「赤沢岳」をご覧ください。
赤澤 岳
個人情報
国籍サモアの旗 サモア (2023年以降)
日本の旗 日本 (2023年以前)
生誕1990年6月??
日本の旗 日本 東京都
出身校日本大学
スポーツ
サモアの旗 サモア
競技レスリング
重量級65 kg
種目フリースタイル

赤澤 岳(あかざわ がく、1990年6月 - )とは日本出身のサモア国籍のレスラーである。2024年パリオリンピックのサモア代表である。

生涯

1990年6月に東京都にて生まれる[1][2]。幼少期は剣道に打ち込んでいたが、小学6年よりレスリングを始める[3]。中学校及び花咲徳栄高等学校在校時にインターハイに優勝[3]。 その後日本大学へ進学したが、何度も負傷し、両肩を手術したことからロンドンオリンピックへの出場の機会を逃した[3]

日本大学を卒業後、数年間ロシアで修行したが、リオデジャネイロオリンピックには出場できなかった[3][4]。それでもオリンピック出場という子供の頃からの夢を叶えたい一心で次のオリンピック出場の可能性を広げるために国籍を替えることを思いつく[3]。以前通っていた中学校の教師の1人がサモアで柔道を教えていた事を思い出し、連絡を取った[4]

2017年6月にサモアへ移住し、トレーニングを続けた。世界レスリング連合は現地ではラグビーがよりメジャーなスポーツであることもあって国内において10人ほどしかいない14歳以上のレスラーの1人であると指摘している[4][5]。彼は現地でジムを開き、レスリングを教えている[3]

2018年に現地で出会った女性と結婚した後、マッサージ店を開き、地元で人気になった[3]

2021年に東京オリンピックに出場しようとしたが、サモア国籍の取得が間に合わなかった[5]

2023年12月にサモア国籍を取得[3]

2024年に行われたアフリカ・オセアニア合同の予選トーナメントにてギニアビサウの選手との対戦に勝利したことにより、パリオリンピックへの出場権を獲得した[2]

脚注

  1. ^ “赤澤岳(サモア=日大OB)が3試合を勝ち抜き、オリンピック出場枠獲得…アフリカ&オセアニア予選” (日本語). Japan-Wrestling.jp (2024年3月25日). 2024年8月10日閲覧。
  2. ^ a b Manaui Faulalo, Sulamanaia (2024年6月3日). “Akazawa is Samoa's wrestling hope” (英語). Samoa Observer. https://www.samoaobserver.ws/category/sport/109666 
  3. ^ a b c d e f g h Ueda, Atsushi (2024年5月11日). “Japan-born Wrestler's Olympic Dream Comes True as Samoan; Ex-Pat Gaku Akazawa Qualifies for Paris”. The Japan News. https://japannews.yomiuri.co.jp/sports/olympics-paralympics/20240511-185420/ 
  4. ^ a b c 「サモア国籍で目指す東京五輪 レスリングの赤澤岳」『47NEWS』2020年3月14日。
  5. ^ a b Higuchi, Ikuo (2022年11月21日). “Former Japan high school star aims to put Samoa on wrestling map” (英語). United World Wrestling. 2024年8月10日閲覧。

外部リンク

  • 赤澤岳 (@GakuAkazawa) - X(旧Twitter)