2022 AFC女子アジアカップ (予選)
本記事では2022 AFC女子アジアカップの予選について述べる。
概要
アジアサッカー連盟(AFC)は当初、予選の組み合わせ抽選は2021年5月27日に実施の予定と発表していた[1]ものの、AFCは5月11日に延期を発表した[2]。その後の6月23日に、AFCは組み合わせ抽選を翌日に実施予定と発表[3]、翌6月24日に予定通り実施された[4]。
方式
- 開催地のチーム(インド)ならびに、前回(2018年)大会の成績上位3チーム(日本・オーストラリア・中国)は予選免除となる[3]。
- それ以外の参加全28チームが、3または4チームずつの8組に分かれて対戦し、各組1位チームが本大会出場権を得る[3]。
- 組み合わせ抽選のシード順は、前回大会の成績により決定する。前回大会(予選を含む)に不参加のチームは、シード順では最下位と扱う。[5]
- 組み合わせ抽選は以下の手順で行う[6]。
- 出場全チームを「開催地ポット」ならびに、ポット1 - ポット4に分ける。
- 「開催地ポット」には開催地として立候補した国・地域のチーム(全7チーム)が入っており、グループAからグループGに割り当てられる(グループHの開催地は別途決定する)。ただしそれらのチームがグループの何番に入るかは、そのチームのランキングによって決められる。
- まず開催地ポットの7チームを順に抽選し、グループAからGに割り当てる。後述の開催地ポットでポット1の列にあるチームが選ばれた場合はグループの1番に、ポット2の列にあるチームが選ばれた場合はグループの2番に、ポット4の列にあるチームが選ばれた場合はグループの4番(グループE・F・Gの場合はグループの3番)に割り当てる。
- ポット4のチームを、グループの4番の残る枠が埋まるまで抽選する。残ったチームはポット3に移され抽選される。
- ポット3のチームを抽選し、グループの3番に割り当てる。
- ポット2のチームを抽選し、グループの2番に割り当てる。
- ポット1のチームを抽選し、グループの1番に割り当てる。
予選免除 | グループの1番に 入るチーム | グループの2番に 入るチーム | グループの3番に 入るチーム | グループの4番に 入るチーム |
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ポット1 | ポット2 | ポット3 | ポット4 | |
| ||||
開催地ポット | ||||
|
| (なし) |
- 「×」は予選出場を辞退したチーム、「◎」は組み合わせ抽選後に開催地となったチーム、「▲」は開催地となる予定であったものの開催権を返上したチームを表す。
- 「グループの4番に入るチーム」はランキング外チームである[3]。
- ミャンマーは開催地ポットに入って抽選されたものの、抽選結果の発表時には開催地とはなっていなかった[4]。
- マカオも参加申し込みをしていたものの、組み合わせ抽選前に出場辞退した。また パキスタンは同国連盟が国際サッカー連盟(FIFA)から資格停止処分を受けていたため、出場が認められなかった。[7]
順位決定方式
各グループにおいて、総当たり戦で勝ち点が並んだチームについては、以下の基準により順位を定める[8]。
- 当該チーム間の対戦戦績における勝ち点
- 当該チーム間の対戦戦績における得失点差
- 当該チーム間の対戦戦績における得点数
- 上記1-3の基準を適用して、2チーム以上のチームが並んでいる場合は、それらのチームのみに対して上記1-3の基準を再度適用する。これによって並ぶチームを減らせなくなった場合、以下の基準に進む。
- グループ全試合での得失点差
- グループ全試合での得点数
- PK戦(2チームのみがここまでの基準で並び、かつ最終節で当該2チームが対戦している場合のみ)
- イエローカード・レッドカードの数によるポイント(反則ポイント)
- 抽選
結果
グループA
全試合高雄国家体育場( 台湾・高雄)で開催される予定であったものの、台湾における新型コロナウイルス感染症対策の問題から台湾での開催が困難と判断され、開催地を変更することとなった[9]。その後開催地はアル・ムハッラク・スタジアム( バーレーン・ムハッラク)に変更され、さらにハリーファ・スポーツ・シティ・スタジアム( バーレーン・イーサ・タウン)に変更された。
トルクメニスタンは出場を辞退した[10]。
順 | チーム | 試 | 勝 | 分 | 敗 | 得 | 失 | 差 | 点 | 出場権 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | チャイニーズタイペイ (Q) | 2 | 2 | 0 | 0 | 6 | 0 | +6 | 6 | 本大会出場 |
2 | バーレーン (H) | 2 | 0 | 1 | 1 | 0 | 2 | −2 | 1 | |
3 | ラオス | 2 | 0 | 1 | 1 | 0 | 4 | −4 | 1 |
(H) 開催地; (Q) 出場権獲得.
ラオス | 0 - 4 | チャイニーズタイペイ |
---|---|---|
レポート | 陳燕萍(英語版) 19分 蘇育萱 33分 頼麗琴(英語版) 55分, 60分 |
チャイニーズタイペイ | 2 - 0 | バーレーン |
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頼麗琴(英語版) 60分 陳燕萍(英語版) 77分 | レポート |
グループB
全試合パミール・スタジアム( タジキスタン・ドゥシャンベ)で開催。
順 | チーム | 試 | 勝 | 分 | 敗 | 得 | 失 | 差 | 点 | 出場権 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | ベトナム (Q) | 2 | 2 | 0 | 0 | 23 | 0 | +23 | 6 | 本大会出場 |
2 | タジキスタン (H) | 2 | 1 | 0 | 1 | 4 | 7 | −3 | 3 | |
3 | モルディブ | 2 | 0 | 0 | 2 | 0 | 16 | −16 | 0 |
(H) 開催地; (Q) 出場権獲得.
モルディブ | 0 - 16 | ベトナム |
---|---|---|
レポート | Nguyễn Thị Thanh Nhã 11分, 62分 Haneefa 13分 (o.g.) |
タジキスタン | 4 - 0 | モルディブ |
---|---|---|
レポート |
ベトナム | 7 - 0 | タジキスタン |
---|---|---|
レポート |
グループC
インドネシアが開催国として立候補しており、当初は同国での開催が予定されていたものの見送られ、代わって タジキスタンで開催することとされた。全試合パミール・スタジアム(ドゥシャンベ)で開催。
北朝鮮[13][14]および イラク[14]は出場を辞退した。
順 | チーム | 試 | 勝 | 分 | 敗 | 得 | 失 | 差 | 点 | 出場権 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | インドネシア (Q) | 2 | 2 | 0 | 0 | 2 | 0 | +2 | 6 | 本大会出場 |
2 | シンガポール | 2 | 0 | 0 | 2 | 0 | 2 | −2 | 0 |
(Q) 出場権獲得.
グループD
全試合フアード・シハーブ・スタジアム( レバノン・ベイルート)で開催される予定であったものの、その後ドレン・オムルザコフ・スタジアム( キルギス・ビシュケク)での開催予定と発表されている。
順 | チーム | 試 | 勝 | 分 | 敗 | 得 | 失 | 差 | 点 | 出場権 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | ミャンマー (Q) | 3 | 3 | 0 | 0 | 14 | 0 | +14 | 9 | 本大会出場 |
2 | レバノン | 3 | 2 | 0 | 1 | 4 | 4 | 0 | 6 | |
3 | アラブ首長国連邦 | 3 | 1 | 0 | 2 | 2 | 4 | −2 | 3 | |
4 | グアム | 3 | 0 | 0 | 3 | 1 | 13 | −12 | 0 |
(Q) 出場権獲得.
グアム | 0 - 8 | ミャンマー |
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レポート | Win Theingi Tun 4分, 37分 Myat Noe Khin 14分 Khin Mo Mo Tun 50分 San Thaw Thaw 53分, 85分 Pont Pont Pyae Maung 90分 July Kyaw 90+3分 |
グループE
全試合パフタコール・スタジアム( ウズベキスタン・タシュケント)で開催。
順 | チーム | 試 | 勝 | 分 | 敗 | 得 | 失 | 差 | 点 | 出場権 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 韓国 (Q) | 2 | 2 | 0 | 0 | 16 | 0 | +16 | 6 | 本大会出場 |
2 | ウズベキスタン (H) | 2 | 1 | 0 | 1 | 12 | 4 | +8 | 3 | |
3 | モンゴル | 2 | 0 | 0 | 2 | 0 | 24 | −24 | 0 |
(H) 開催地; (Q) 出場権獲得.
モンゴル | 0 - 12 | 韓国 |
---|---|---|
レポート | チュ・ヒヨジョー 4分, 44分 趙昭賢 24分, 54分 |
ウズベキスタン | 12 - 0 | モンゴル |
---|---|---|
Karachik 15分 Khabibullaeva 20分, 22分, 53分 | レポート |
グループF
ネパールが開催国として立候補しており、当初は同国での開催が予定されていたものの見送られ、代わって ウズベキスタンで開催することとされた[15]。
全試合JARスタジアム( ウズベキスタン・タシュケント)で開催[16]。
順 | チーム | 試 | 勝 | 分 | 敗 | 得 | 失 | 差 | 点 | 出場権 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | フィリピン (Q) | 2 | 2 | 0 | 0 | 4 | 2 | +2 | 6 | 本大会出場 |
2 | 香港[注 1] | 2 | 0 | 1 | 1 | 1 | 2 | −1 | 1 | |
3 | ネパール[注 1] | 2 | 0 | 1 | 1 | 1 | 2 | −1 | 1 |
(Q) 出場権獲得.
注釈:
- ^ a b 香港とネパールは同順位(両チームとも反則ポイントにも差がないため)
グループG
バングラデシュが開催国として立候補しており、当初は同国での開催が予定されていたものの見送られ[17]、代わって ウズベキスタンで開催することとされた[18][19]。
全試合ブニョドコル・スタジアム( ウズベキスタン・タシュケント)で開催。
順 | チーム | 試 | 勝 | 分 | 敗 | 得 | 失 | 差 | 点 | 出場権 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | イラン[注 1] (Q) | 2 | 1 | 1 | 0 | 5 | 0 | +5 | 4 | 本大会出場 |
2 | ヨルダン[注 1] | 2 | 1 | 1 | 0 | 5 | 0 | +5 | 4 | |
3 | バングラデシュ | 2 | 0 | 0 | 2 | 0 | 10 | −10 | 0 |
(Q) 出場権獲得.
注釈:
- ^ a b イランとヨルダンは直接対戦の戦績でもグループ全試合の戦績でも並んだため、PK戦で順位を決定
グループH
全試合ファイサル・フサイニー国際スタジアム(パレスチナ・アッ=ラーム)にて開催。
順 | チーム | 試 | 勝 | 分 | 敗 | 得 | 失 | 差 | 点 | 出場権 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | タイ (Q) | 2 | 2 | 0 | 0 | 11 | 0 | +11 | 6 | 本大会出場 |
2 | マレーシア | 2 | 1 | 0 | 1 | 2 | 4 | −2 | 3 | |
3 | パレスチナ (H) | 2 | 0 | 0 | 2 | 0 | 9 | −9 | 0 |
(H) 開催地; (Q) 出場権獲得.
タイ | 7 - 0 | パレスチナ |
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Janista Jinantuya 45分, 90分 Silawan Intamee 45分, 76分 Irravadee Makris 47分, 52分, 82分 | レポート |
出典
- ^ “Three top venues for AFC Women's Asian Cup India 2022(TM) confirmed”. アジアサッカー連盟 (2021年3月26日). 2021年7月7日閲覧。
- ^ “AFC Women's Asian Cup 2022 Qualifiers Draw postponed”. アジアサッカー連盟 (2021年5月11日). 2021年7月7日閲覧。
- ^ a b c d “AFC Women's Asian Cup India 2022 and AFC Asian Cup China 2023 hopefuls to discover opponents in Qualifiers' Draws”. アジアサッカー連盟 (2021年6月23日). 2021年6月24日閲覧。
- ^ a b c “Stage set for AFC Women's Asian Cup India 2022 Qualifiers”. アジアサッカー連盟 (2021年6月24日). 2021年7月7日閲覧。
- ^ a b 組み合わせ抽選動画 8:13-8:37
- ^ 組み合わせ抽選動画 11:06-13:46
- ^ 組み合わせ抽選動画 7:43-8:01
- ^ “COMPETITION REGULATIONS AFC WOMEN'S ASIAN CUP INDIA 2022”. アジアサッカー連盟. 2021年9月25日閲覧。(第7.3節を参照)
- ^ “サッカー3大会、台湾での開催取り消し=参加国、コロナ対策要求満たせず”. 中央通訊社 (2021年9月8日). 2021年9月13日閲覧。
- ^ “Latest update on the AFC Women's Asian Cup India 2022(TM) Qualifiers”. アジアサッカー連盟 (2021年8月6日). 2021年8月6日閲覧。
- ^ “2022 AFC Women's Asian Cup qualifying round: Vietnamese team have only two rivals in group B”. Vietnam+. ベトナム通信社(ベトナム語版、英語版) (2021年9月16日). 2021年9月19日閲覧。
- ^ “Vietnam to play three AFC Women’s Asian Cup 2022 qualifiers” (英語). Voice of Vietnam. (18 August 2021). https://english.vov.vn/en/sports/vietnam-to-play-three-afc-womens-asian-cup-2022-qualifiers-883588.vov 17 September 2021閲覧。
- ^ “Latest update on the AFC U23 Asian Cup Uzbekistan 2022(TM)”. アジアサッカー連盟 (2021年7月29日). 2021年7月29日閲覧。
- ^ a b “It's now down to Indonesia-Singapore in Group C”. ASEANサッカー連盟 (2021年9月8日). 2021年9月13日閲覧。
- ^ “Nepal's match schedule in 2022 AFC Women's Asian Cup qualification confirmed”. ネパールサッカー協会 (2021年8月17日). 2021年8月19日閲覧。
- ^ “Excitement builds ahead of AFC Women's Asian Cup India 2022(TM) Qualifiers”. アジアサッカー連盟 (2021年9月15日). 2021年9月17日閲覧。
- ^ “সিলেটে খেলা হচ্ছে না সাবিনা-মেীসুমীদের” (Bengali). Daily Football Bangladesh. (23 July 2021). http://www.footballbangladesh.com/2021/07/23/5320/ 2021年7月24日閲覧。
- ^ “Uzbekistan chosen to host AFC Women's Asian Cup qualification Group G”. Tehran Times (2021年8月9日). 2021年8月10日閲覧。
- ^ “উজবেকিস্তানে হবে সাবিনাদের খেলা” (Bengali). Daily Offside Bangladesh. (7 August 2021). https://www.offsidebangladesh.com/%E0%A6%89%E0%A6%9C%E0%A6%AC%E0%A7%87%E0%A6%95%E0%A6%BF%E0%A6%B8%E0%A7%8D%E0%A6%A4%E0%A6%BE%E0%A6%A8%E0%A7%87-%E0%A6%B9%E0%A6%AC%E0%A7%87-%E0%A6%B8%E0%A6%BE%E0%A6%AC%E0%A6%BF%E0%A6%A8%E0%A6%BE%E0%A6%A6/ 2021年8月9日閲覧。
組み合わせ抽選動画
- “AFC Women's Asian Cup India 2022 Qualifiers - Official Draw”. YouTube. アジアサッカー連盟 (2021年6月24日). 2021年7月7日閲覧。
外部リンク
AFC Women's Asian Cup(アジアサッカー連盟公式サイト)(英語)
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