UDトーク

UDトークとは、音声認識と自動翻訳を活用した生活やビジネスの様々なシーンで活用できるアプリである。アプリ制作は、Shamrock Records,Inc(青木秀仁代表)。JIS S 0042(高齢者・障害者配慮設計指針)を参考に実装されている。「UD」とは、Universal Design の頭文字である。

概要

  • 音声認識をつかって文章を入力し、認識間違いを手で修正する形でコミュニケーションをとる[1][2]
  • インターネットを介して、他のUDトークや連携アプリと接続し、文字情報を共有することができる[3]
  • 自治体から企業、大学に至るまで、様々な場所で導入されている[4][5][6]
  • 情報保障の1つとして採用されることもある[7]

使用方法

  • 音声を認識させ文字として表示させる機能を使うには、iPhoneかAndroidにUDトークアプリを導入(インストール)する必要がある。
  • また、WindowsmacOS版のUDトークアプリも有る。こちらは主に、表示された文字の編集(例えば誤認識の修正作業など)のためのもので、音声認識の機能は備わっていない。したがって、基本的には上述のスマートフォン用アプリと併せて使う形になる。
  • 複数人での利用方法は以下の通り(一例)。
  • スマートフォンのアプリで、1台を「親」として起動する。「トークルーム」を作り、参加者を招待する。
  • 他の端末から、親の招待に応じて、トークルームに参加する。
  • 入力を開始するか、マイクに話しかける。

特徴

  • ネットワークを用いてチームを編成し、入力、修正を行いながら入力できる。
  • 連続発話認識と呼ばれる入力方法をサポートしている。これは音声認識を連続で動作させ、リアルタイムに見たり、誤字を直したりできる様にプログラムされている。
  • インターネット経由での入力に対応しており、通信環境が揃えば遠隔地からの情報保障が可能。
  • 盲者のために、音声発声ソフトウェアが実装されており、読み上げも行うことができる。
  • QRコードやIDによるペアリング機能により、VPNがなくともインターネット越しに安全なチーム形成ができる。
  • 事前原稿を読み込ませ、任意のタイミングで表示できる。
  • 近年では大学の授業支援に採用されるケースもある[8]
  • プログラム連携機能により、機能拡張ができる[9]。現在の対応アプリとして、ITBC2[10]や、ノートテイクアプリ まあちゃん[11]、字幕付けシステムのおこ助[12]などがある。

出典

[脚注の使い方]
  1. ^ システムの概要
  2. ^ 音声「見える化」アプリ進化
  3. ^ 字幕の共有
  4. ^ 導入ケース
  5. ^ 会話が見える!―人をつなぐ音声認識アプリ―(NHK ろうを生きる難聴をいきる) 2015/12/5
  6. ^ 障害者の職場、VBが手助け 大企業で導入進む (日本経済新聞 2016/5/2)
  7. ^ シンポジウム「宇宙にひろがる人類文明の未来2016」
  8. ^ 東京大学バリアフリー支援室
  9. ^ 連携
  10. ^ ITBC2
  11. ^ 静岡福祉大学 まあちゃん
  12. ^ おこ助Community

外部リンク

  • UDトーク(コミュニケーション用プログラム)
  • ITBC2(要約筆記用プログラム)
  • 静岡福祉大学まあちゃん(PCノートテイク用プログラム)
  • おこ助Community(字幕付けシステム)
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