画像 | 推薦名 | 推薦国 | 勧告 | 決議 | 登録基準 |
| 鋳貨都市ハル・イン・チロル | オーストリア | 不登録 | ―― | |
Hall in Tirol – The Mint |
Hall en Tyrol – L’hôtel de la Monnaie |
ハル・イン・チロルは岩塩の町から発達し、15世紀には貨幣鋳造権を得た[21]。他地域にも影響した革新的な鋳貨技術発祥の地として推薦されたが、諮問機関であるICOMOSはその顕著な普遍的価値を否定した[22]。勧告を受けて、推薦国は審議前に取り下げた[23]。 |
| 土司遺跡群 | 中国 | 登録 | 登録 | (2), (3) |
Tusi Sites |
Sites du tusi |
この物件は土司の制度をよく表している海竜屯(中国語版)をはじめとする3遺跡を対象としており、湖南省、湖北省、貴州省に残る[24]。ICOMOSは中国南西部の少数民族の伝統的統治に関する例証として「登録」を勧告し[25]、勧告通りに登録された。 |
| モラヴィアの入植地クリスチャンスフェルド | デンマーク | 登録 | 登録 | (3), (4) |
Christiansfeld a Moravian Settlement |
Christiansfeld, une colonie morave |
クリスチャンスフェルドはモラヴィア兄弟団の入植地として18世紀に成立した町であり、その都市計画にプロテスタントの入植地や信仰共同体としての性格を残していることが評価された[26]。登録に際して、名称が「モラヴィア教会の入植地、クリスチャンスフェルド」(Christiansfeld, a Moravian Church Settlement / Christianfeld, une colonie de l’Église morave) と変更された。 |
| シェラン島北部のパル・フォルス式狩猟の景観 | デンマーク | 登録 | 登録 | (2), (4) |
The par force hunting landscape in North Zealand |
Le paysage de chasse par force de Zélande du Nord |
パル・フォルス(par force, 直訳は「力による」)はフランス語で、この狩猟のデンマーク語名 parforcejagt にもそのまま移入されている。この狩猟はICOMOSの勧告書では英語版・仏語版ともにシャス・ア・クール (chasse à courre, 馬に騎乗して猟犬を伴う狩猟のこと)というフランス語で言い換えられている。登録対象となったのはデンマーク王家の狩猟場として使われてきた森林群やそれをつなぐ道などである[27]。 |
| 北欧のバイキング時代の遺跡群 | デンマーク/
ドイツ/
アイスランド/
ラトビア/
ノルウェー | 登録延期 | 登録延期 | |
Viking Age Sites in Northern Europe |
Sites de l’âge des Vikings en Europe du Nord |
この物件は、9世紀から11世紀のいわゆるバイキングに関する5か国7資産で構成されている[28]。構成資産にはアイスランドの世界遺産であるシンクヴェトリル国立公園(2004年登録)の一部と、デンマークの世界遺産であるイェリング墳墓群、ルーン文字石碑群と教会(1994年登録)が重複して含まれる[29]。ICOMOSは推薦された構成資産では価値の証明が不十分として「登録延期」を勧告し[30]、審議でも勧告通りとなった[31]。 |
| ブルゴーニュのブドウ畑のクリマ | フランス | 情報照会 | 登録 | (3), (5) |
Climats, terroirs of Burgundy |
Les climats du vignoble de Bourgogne |
この物件はブルゴーニュワイン産地であるコート・ド・ニュイ、コート・ド・ボーヌの文化的景観を対象としたものであり、ICOMOSはその顕著な普遍的価値は認めたものの、保護・管理面の課題を挙げて「情報照会」を勧告した[32]。これに対し、委員会は逆転での登録を決議した[33]。 |
| シャンパーニュの丘陵、メゾンとカーヴ | フランス | 登録 | 登録 | (3), (4), (6) |
Champagne Hillsides, Houses and Cellars |
Coteaux, Maisons et Caves de Champagne |
この物件は、シャンパーニュ地方のブドウ栽培からワイン製造にいたる農工業の結びつきを示す文化的景観を対象としており、音楽や美術にもたらした貢献も含めて評価された[34]。 |
| ゲラティ修道院(「バグラティ大聖堂とゲラティ修道院」の重要な範囲修正)* | ジョージア | 情報照会 | 情報照会 | |
Gelati Monastery [Significant boundary modification of “Bagrati Cathedral and Gelati Monastery”] |
Monastère de Ghélati [modification importante des limites du bien « Cathédrale de Bagrati et monastère de Ghélati »] |
「バグラティ大聖堂とゲラティ修道院」(1994年登録)は、バグラティ大聖堂の大規模な改築計画を理由に2010年に危機遺産リストに記載されていた。しかし、この改築が断行されたことから、世界遺産としての価値の証明に寄与しないと判断されたバグラティ大聖堂を世界遺産リストから外すために、この提案が行われた[35]。当初の登録理由である中世グルジア建築の優れた例としての価値は、ゲラティ単独でも証明可能とICOMOSは判断したが、管理計画などの面から「情報照会」を勧告した[36]。審議でも勧告通りとなった[37]。第41回世界遺産委員会でバグラティ大聖堂は除外された。 |
| ハンブルクの倉庫街とチリハウスを含む商館街 | ドイツ | 登録 | 登録 | (4) |
Speicherstadt and Kontorhaus District with Chilehaus |
La Speicherstadt et le quartier Kontorhaus avec la Chilehaus |
この物件は、ハンブルクの19世紀後半から20世紀前半にかけて発達した2つの商業地区[38]および1924年にフリッツ・ヘーガー(ドイツ語版)によって建てられた表現主義建築であるチリハウス(左画像)を対象としている。当時の国際商業の急成長を反映する建造物群として、ICOMOSは「登録」を勧告し[39]、勧告通りに登録された。 |
| ナウムブルク大聖堂とザーレ・ウンシュトルト合流点の景観 - 中世盛期における権力の諸領域 | ドイツ | 不登録 | 登録延期 | |
The Naumburg Cathedral and the landscape of the rivers Saale and Unstrut - territories of power in the High Middle Ages |
La cathédrale de Naumburg et le paysage des rivières la Saale et de l’Unstrut – Territoires de pouvoir au Moyen Âge classique |
ナウムブルクの大聖堂と関連する文化的景観は中世の権力を示すものとして推薦されたが、ICOMOSからは、同様の価値はすでに登録されている欧州の世界遺産で表現されている等として、「不登録」を勧告された[40]。しかし、審議では1段階上の「登録延期」決議となった[41]。第41回で再び見送られた後、第42回世界遺産委員会で大聖堂のみ正式登録されることとなる。 |
| スーサ | イラン | 登録 | 登録 | (1),(2),(3),(4) |
Susa |
Suse |
スーサはエラム王国およびアケメネス朝ペルシアの首都だった古代都市で、首都でなくなった後も交易拠点として長く繁栄した[42]。ICOMOSは紀元前5千年紀以来の集落遺跡も含めて評価し、「登録」を勧告した[43]。審議では勧告通りに登録された。 |
| メイマンドの文化的景観 | イラン | 登録 | 登録 | (5) |
Cultural Landscape of Maymand |
Le paysage culturel de Maymand |
メイマンドはケルマーン州の半遊牧民たちが伝統的な季節移動を伴う牧畜を行い、冬には穴居生活を営んでいる地域である。第37回世界遺産委員会の審議では「情報照会」決議にとどまっていた。今回は「登録」が勧告され、勧告通りに登録を果たした[33]。 |
| ベート・シェアリムのネクロポリス - ユダヤ人再興の中心地 | イスラエル | 登録 | 登録 | (2), (3) |
Bet She’arim Necropolis – A landmark of Jewish Renewal |
La nécropole de Bet She’arim – Un haut lieu du renouveau juif |
ベート・シェアリムのネクロポリスは、バル・コクバの乱に敗れた後のユダヤ人たちによるものであり、さまざまな文化的影響を含めて、2世紀から4世紀にかけての再興したユダヤ人たちの文化的伝統を示している[44]。 |
| パレルモのアラブ=ノルマン様式建造物群およびチェファル大聖堂、モンレアーレ大聖堂 | イタリア | 登録 | 登録 | (2), (4) |
Arab-Norman Palermo and the Cathedral Churches of Cefalú and Monreale |
Palerme arabo-normande et les cathédrales de Cefalú et Monreale |
この物件はシチリア島のパレルモに残る7件の建造物群と近隣コムーネの2件の大聖堂で構成されている。シチリア王国時代の多様な出自の人々が築き上げた建築文化が評価され、ICOMOSによって「登録」が勧告された[45]。審議では勧告通りに登録された[33]。 |
| 明治日本の産業革命遺産 九州・山口と関連地域 | 日本 | 登録 | 登録 | (2), (4) |
Sites of Japan’s Meiji Industrial Revolution: Kyushu-Yamaguchi and Related Areas |
Sites de la révolution industrielle Meiji au Japon : Kyushu-Yamaguchi et zones associées |
この物件は8県23資産で構成され、1850年代から1910年までの非西洋世界の急速な産業化を伝えている。ICOMOSは「登録」を勧告したものの、産業分野を明確にする意図で登録名を変更することもあわせて勧告し[46][47]、正式登録名は「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」となった。 |
| 洗礼の地「ヨルダン川の向こう側、ベタニア」(アル=マグタス) | ヨルダン | 情報照会 | 登録 | (3), (4), (6) |
Baptism Site “Bethany Beyond the Jordan” (Al-Maghtas) |
Site du baptême « Béthanie au-delà du Jourdain » (Al-Maghtas) |
新約聖書に登場するベタニアは2箇所ある。そのうちのヨルダン川東岸のベタニアは、『ヨハネによる福音書』によれば、ナザレのイエスが洗礼者ヨハネから洗礼を受けた場所とされている[48]。構成資産にはベタニアの考古遺跡と洗礼者ヨハネ聖堂を含む。ICOMOSはその顕著な普遍的価値を認めつつ、管理面の課題から「情報照会」を勧告したが[49]、逆転で登録された[33]。 |
| ティムリカ・オヒンガの文化的景観 | ケニア | 登録延期 | 情報照会 | |
Thimlich Ohinga Cultural Landscape |
Paysage culturel de Thimlich Ohinga |
ティムリカ・オヒンガは、ケニアのミゴリ・カウンティに残る14世紀以来の石造集落遺跡である。ICOMOSは価値の証明が不十分として、「登録延期」を勧告した[50]。審議では1段階上の「情報照会」決議となった[51]。第42回世界遺産委員会で文化的景観としてでなく、考古遺跡として正式登録されることとなる。 |
| アメリカ大陸のルネサンス様式水利施設群、パドレ・テンブレケ水道橋 | メキシコ | 登録 | 登録 | (1), (2), (4) |
Aqueduct of Padre Tembleque, Renaissance Hydraulic Complex in America |
Aqueduc de Padre Tembleque, complexe hydraulique de la Renaissance en Amérique |
パドレ・テンブレケの水道橋は、1554年から1571年に建造された水道橋で、その名前はフランシスコ・デ・テンブレケ(スペイン語版)(パドレは神父の意味)にちなんでいる[52]。古代ローマ以来の蓄積があった欧州の水利技術をメソアメリカの文化と融合させた優れた例などとして、ICOMOSは「登録」を勧告した[53]。正式登録名は「パドレ・テンブレケ水道橋の水利システム」(Aqueduct of Padre Tembleque Hydraulic System / Système hydraulique de l'aqueduc de Padre Tembleque) となった。 |
| 大山ブルカン・カルドゥンと周辺の神聖な景観 | モンゴル | 情報照会 | 登録 | (4),(6) |
Great Burkhan Khaldun Mountain and its surrounding sacred landscape |
Grande montagne Burkhan Khaldun et son paysage sacré environnant |
ブルカン・カルドゥンなどはチンギス・ハンや『元朝秘史』とも結びつきのある伝統的な崇拝の場であり、ICOMOSもその顕著な普遍的価値を認めた[54]。ICOMOSは保護法制の問題などから「情報照会」を勧告したが[55]、逆転で登録された。 |
| リューカン=ノトデンの産業遺産 | ノルウェー | 登録 | 登録 | (2), (4) |
Rjukan – Notodden Industrial Heritage Site |
Site du patrimoine industriel de Rjukan-Notodden |
水に恵まれた地形のリューカンとノトデンでは、20世紀初頭からノルスク・ハイドロ社によって水力発電設備や化学肥料工場が整えられてきた[56]。ICOMOSはその時代における産業・技術発展の例証などとしての価値を認め、「登録」を勧告した[57]。 |
| 百済歴史地区群 | 韓国 | 登録 | 登録 | (2),(4) |
Baekje Historic Areas |
Aires historiques de Baekje |
この物件は、武寧王陵をはじめとする王陵群、扶蘇山城、定林寺址、彌勒寺址などによって構成される[58]。これらは朝鮮半島の他地域や中国、日本などとも交流を持っていた百済の歴史や文化を伝えるものとして、ICOMOSは「登録」を勧告した[59]。審議では勧告通りに登録された。 |
| トゥルグ・ジウの記念碑群(英語版) | ルーマニア | 不登録 | ―― | |
Monumental Ensemble of Târgu Jiu |
L’ensemble monumental de Târgu Jiu |
この物件は彫刻家コンスタンティン・ブランクーシがトゥルグ・ジウで1937年から1938年に作成した5つの記念碑を対象としており、高さ29mあまりの『無限柱(フランス語版)』(左画像)などが含まれる[60]。ICOMOSは5件全体としての顕著な普遍的価値を否定し、「不登録」を勧告したが、『無限柱』のみに限定して価値の証明を練り直せば、登録基準を適用できる可能性を示した[61]。勧告を受けて、審議前に推薦が取り下げられた[62]。 |
| サウジアラビアのハーイル地方の岩絵 | サウジアラビア | 情報照会 | 登録 | (1), (3) |
Rock Art in the Hail Region of Saudi Arabia |
Art rupestre de la région de Hail en Arabie saoudite |
ハーイル州に残る岩絵群は、1万年に及ぶ人々の記録であるとともに、その規模などの点でアラビア半島、ひいては中東全体でも最大級であるとして推薦された[63]。ICOMOSはその顕著な普遍的価値を認めつつも、緩衝地域の設定をはじめとする保存面の課題を指摘し、「情報照会」を勧告したが[64]、逆転で登録された。 |
| シンガポール植物園 | シンガポール | 登録 | 登録 | (2),(4) |
Singapore Botanic Gardens |
Jardin botanique de Singapour |
シンガポール中心部にあるこの植物園は、大英帝国の植民地における熱帯植物園の優れた例証であるとともに、東南アジアにおける熱帯植物の調査・研究に果たしてきた役割の大きさも評価され、ICOMOSからは「登録」を勧告された[65]。シンガポール初の世界遺産となった。 |
| ラ・リオハとリオハ・アラベサ(英語版)のワインとブドウ畑の文化的景観 | スペイン | 登録延期 | 登録延期 | |
La Rioja and Rioja Alavesa Wine and Vineyard Cultural Landscape |
Paysage culturel viticole et vinicole de La Rioja et de la Rioja alavaise |
リオハ・ワインの産地となっている文化的景観であるが、ICOMOSからは推薦時点での顕著な普遍的価値は証明されていないとされ、他のすでに登録されているブドウ畑景観などと比較した上で再考すべき等ということで「登録延期」を勧告された[66]。審議でも勧告通りに「登録延期」と決議された[67]。 |
| スペイン北部のサンティアゴ巡礼路群(「サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路」の拡大)* | スペイン | 承認 | 承認 | (2), (4), (6) |
Routes of Santiago in Northern Spain [Extension of “Routes of Santiago de Compostela”] |
Chemins de Saint-Jacques du nord de l’Espagne [extension du bien Chemins de Saint-Jacques-de-Compostelle] |
「サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路」(1993年登録)の北スペインにおける道4区間と、16件の記念建造物群、合計20資産の拡大登録申請である[68]。拡大後に登録名称が「サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路 : カミーノ・フランセスとスペイン北部の巡礼路群」(Routes of Santiago de Compostela: Camino Francés and Routes of Northern Spain / Chemins de Saint-Jacques-de-Compostelle : Camino francés et chemins du nord de l’Espagne)と変更された[16]。 |
| エフェソス | トルコ | 登録 | 登録 | (3), (4), (6) |
Ephesus |
Éphèse |
エフェソスは古くは世界の七不思議の一つであるアルテミス神殿を擁した都市として知られ、のちにはパウロの伝道など原始キリスト教とも関わりを持った[69]。ICOMOSはその価値を認めたが、構成資産に含まれるエフェソス遺跡から7km の場所にある「聖処女マリアの家」は外すべきという条件をつけた[70]。しかし、審議では「聖処女マリアの家」も構成資産として認められた[71] |
| ディヤルバクル城塞とヘヴセル庭園の文化的景観 | トルコ | 情報照会 | 登録 | (4) |
Diyarbakır Fortress and Hevsel Gardens Cultural Landscape |
Paysage culturel de la forteresse de Diyarbakır et des jardins de l’Hevsel |
ディヤルバクルの旧市街は古代ローマ植民都市時代に遡る長大な城壁に囲まれている。その旧市街を保護する城壁および関連する景観が時代ごとに果たしてきた役割の大きさから推薦された[72]。ICOMOSはその価値を認めたものの、保護法制などに関する問題を指摘し、情報照会を勧告した[73]。これに対し、委員会は逆転での登録を決議した。 |
| ウガンダ東部のニェロ(英語版)およびその他の狩猟採集民の幾何学様式岩絵遺跡群 | ウガンダ | 登録延期 | 情報照会 | |
Nyero and other hunter-gatherer geometric rock art sites in eastern Uganda |
Nyero et autres sites d’art rupestre géométrique de chasseurs-cueilleurs d’Ouganda oriental |
この物件は、先史時代のアフリカ中部から東部にかけての人々の生活を伝えるとともに、現代においても儀礼と結びついている7箇所の岩絵遺跡が対象になっている[74]。しかし、ICOMOSは顕著な普遍的価値の証明自体が不十分として「登録延期」を勧告した[75]。審議では1段階上の「情報照会」と決議された[76]。 |
| フォース橋 | イギリス | 登録 | 登録 | (1), (4) |
The Forth Bridge |
Le pont du Forth |
フォース川に架かるフォース橋は1890年に開通した鉄道橋で、橋梁建築史の画期をなす橋の一つとして推薦され、ICOMOSもその重要性を認め、「登録」を勧告した[77]。審議では勧告通りに登録が認められた。 |
| サン・アントニオ・ミッションズ | アメリカ合衆国 | 登録 | 登録 | (2) |
San Antonio Missions |
Missions de San Antonio |
サン・アントニオ・ミッションズは18世紀にフランシスコ会によって築かれたキリスト教伝道所群で、現在のテキサス州を流れるサン・アントニオ川流域に残る5件の伝道所跡と1件の関連遺跡が対象となっている[78]。ICOMOSはスペイン人入植者とコアウィルテカ文化の交流の例証として「登録」を勧告した[79]。審議では勧告通りに登録が認められた。 |
| フライ・ベントスの産業と結びつく文化的景観 | ウルグアイ | 登録 | 登録 | (2), (4) |
Fray Bentos Cultural-Industrial Landscape |
Paysage culturel industriel de Fray Bentos |
フライ・ベントスはリオ・ネグロ県の県庁所在地で、1859年に建設された後、都市の発展は1861年に設置された食肉加工工場とともにあった。21世紀においてもウルグアイの主要な食肉流通拠点の一つとして機能している[80]。ICOMOSはフライ・ベントスの景観が産業と密接に結びついていることや、食肉の輸出や55か国からの移民労働者の受け入れといった国際的な結びつきを評価し、「登録」を勧告した[81]。登録に際して、「フライ・ベントスの産業景観」とされた[82]。 |